二流私立中学生の成績アップ戦略
二流私立中学の悲劇
なぜ二流の私立中学へ入学させましたか?
- 一流の私立中学へは行けなかったから
- 公立中学へ行くよりはいい大学に入れるだろう
- 六年一貫なので高校受験がなく大学受験に余裕を持って望める
いずれにせよ目的は大学受験なわけです。
地元の公立中学では”いじめ”や”非行”が心配なので、という理由で二流私立中学を選んだ人もいざ入学させてみると欲が出てくるものです。
ところが二流私立中学は一流私立中学と違って、成績が平均点くらいだと国公立大学へは行けません。一番かしこいクラス(特進とか医進とか)でも半分くらいしか国公立大学へは行けない場合もあります。
中学高校だけでなく大学まで私学させてあげられるようなお金持ちならいいですが、中流階級では私大へはとても行かせられないので、子供のケツを叩いてでも勉強させるしかないわけです。(塾へ通わせる余裕もありません。もともと私立中学は塾機能を含んでいますが。。)
もちろん、学校の勉強だけが勉強ではないし、学歴だけが重宝される時代もすでに終わっています。いい大学にさえ入れば人生バラ色、なんてこともありません。
重要なのは、人間として大切なものを見失うことなく将来の目標に向かって成長し続けることです。
ところが。子供が自ら将来の目標を設定しそれに向かって進んで行ければいいのですが、なかなかそうはいきません。
そもそも将来の目標(自分が何になりたいか)を設定できている中学生がどれほどいるでしょうか?
すなわち、『何のために勉強するのか?』という動機が非常に漠然としていたり、あるいは不確定だったりします。
なので遠い将来の目標ではなく達成可能な小さな近い目標を第1ステップとして親が与えてあげるのです。
つまり、「子供のケツを叩いてでも勉強させる」というのは間違いで、
「子供が自分から進んで勉強する環境を作ってあげる」ということです。
実際に多くのご家庭でそのための取り組みをされています。
やり方はどうであれ、子供が小さな達成感を得ることが大切です。
歯車が噛み合えば、自発的に勉強する姿勢が身につくだけでなく、
小さな成功体験の積み重ねが人間としての自信と成長につながります。
二流私立中学での成績アップの秘策とは?
それはズバリ!『おカネ』です。成果報酬として金銭を与えるのです。
すいません。秘策でも裏技でもありませんでした。
やり方は様々ですが、すでに多くのご家庭で導入されています。
『勉強は自分のためにするものなのに、おカネで釣るなんて・・・』
と思われましたか?
でも考えてみてください。
大人は会社のために業績を上げる(会社のお金が増える)と自分の給料やボーナスに反映されます。自営業の場合はそのまま自分の収益になります。
子供が学校の成績を上げてもすぐに家のおカネが増えるわけではありませんが、
将来ちゃんと自立してくれて、あわよくば家におカネを入れてくれる可能性が
高くなります。逆に将来フリーターにしかなれなかったら、親はいつまでも子供の心配や援助をしないといけませんからね。
大人の成果報酬は『おカネ』です。大人にとって一番必要で一番欲しいものだからです。
では、中学生が一番欲しいモノって何だと思いますか?
それは、おカネ、ケータイ、自由、カレカノ、・・・だそうです。
大人とだいたい同じなんですね。って、中学生は大人ですから。。。
中学生の本分はいろいろなことを学び心身ともに成長することですが、学校の勉強もその一部です。勉強することが中学生の仕事の一つだと考えれば、その成果に対して欲しいものを手に入れることは自然なことと思えるわけです。
自分のお小遣いは自分の実力で稼がせるのです。
ただ、手法を間違えると効果が半減したりおカネに対する考え方が歪んでしまったりしますので注意が必要です。
毎月のお小遣いは今まで通り定額あげましょう。頑張ってさらに報酬を得れば今より生活が潤うことを実感させるのです。
また、中学生にケータイを持たせるか持たせないか、あるいは制限付きで持たせるか、についてはまた別の機会に議論するとして、持たせてもいいという結論を出した場合は、成果報酬に加えてもいいと思います。(いやすでに持たせてましたか?)
条件の決め方
一口に成果報酬を与えるといっても、その効果を最大に引き出すために注意しなければならないことがあります。やり方を間違えると逆効果になることもあります。
ダメな例として(ちょっと極端ですが・・)
「勉強を頑張ったら、お小遣いを増やしてあげる。」とか、
「成績が上がったら、ボーナスを支給してあげる。」とかでは
抽象的すぎて子供の行動はたいして変わりません。
中には「勉強しないとお小遣いが増えないんだー。あっきらーめた~」とマイナス志向な考え方をする子もいるでしょう。
では、子供にやる気を起こさせるために、どのように報酬条件を設定すればいいのでしょうか?
それは言うまでもなく、具体的な数値目標を掲げることです。
例えば、「90点以上取ったら2千円」とか。。
ただし、より効果的に運用するために以下に留意してください。
1.偏差値や順位ではなく、テストの得点をメインの報酬対象とする。
テスト勉強する時に、「英語は10位内に入ってやろう。」と思ってがんばるより、「英語は90点以上取ってやろう。」と思った方がより具体的にテスト勉強に取り組めるからです。つまり、点数に執着することで1問でも多く解いてやろうという意識がより強くなり、ライバルの顔がチラつきません。
もちろん成績順位にも報酬をつけてかまいません。たとえばクラスで1番になったりしたらとっても嬉しいですからボーナスがあってもいいでしょう。
2.必ずいくらかの報酬が発生するような目標にする。
達成不可能な目標を押し付けると子供は最初からあきらめてしまいます。
「自分にもできそうだ」と思わせることが肝心です。なので、成績が悪い子でもちょっと頑張れば少しは達成できそうな目標を設定します。
成績が上がってきたら報酬条件テーブル(後述)を上位ランクのものへスライドアップさせ、さらに高い目標にチャレンジさせましょう。その時は子供に対して充分な説明が必要ですが、モチベーションも上がってきているはずですからすんなりと受け入れてくれるでしょう。
成績が良い子には、1回の定期考査で1ヶ月分のお小遣い程度は稼げるような条件にしてあげましょう。それくらいの目標(目処)が立つとテスト勉強に迷いが生じにくくなり、さらに上位を狙えるようになります。
3.減点方式にはしない。
「頑張れば報われる」のはいいですが、「頑張らなければ罰則がある」のは子供が強迫観念に駆られる可能性があるので止めた方が無難です。
但し、成績が良く前向きな子に対しては状況を見ながら使用できます。
4.その他
とにかく最初にうまく喰い付かせなければ始まりませんので、ついつい報酬額を高く設定してしまいがちです。それで子供の成績が上がるのは嬉しい限りなのですが、かといっていきなり高い報酬を与えてしまうとあとが続きません。
私はこのシステムを自分のお小遣い(月3万)を財源にして始めたのですが、
とんでもないことになってしまい(嬉々)、子供に頼んで報酬設定を下げさせてもらいました。子供にとってのバブルが崩壊し、親としてのメンツは丸潰れです。
やはり最初に想像力を働かせ、充分な予測をすることが大切です。
上記の留意点を踏まえて作成したのが以下のツールです。
二流私立中学生の成績アップツール
「成績UP!魔法のExcelシート」
ツールというほどたいそなものではありませんし、魔法なんてこの世に存在しません。
ただの成果報酬仕様(報酬条件テーブル)のサンプル集です。
(現在は配布しておりません。)
---> 成績アップツールのダウンロードはこちら
さらに上を目指すために
最初はお小遣い欲しさにテスト前日だけちょっと頑張ってみるという態度かもしれませんが、子供がこの報酬システムにうまく乗っかり成績が向上してくると、おカネではなく成績アップそのものや成績アップによるクラス内ステータスといったものが目標になってきます。こうなるとシメたものです。
このあたりで普通の子は気付きます。
テスト前日だけ勉強するのではなく『もっと効果的な勉強の仕方』に。
そして自発的に実行を開始します。
気付かなければ親が気付かせてあげましょう。
『もっと効果的な勉強の仕方』とは?
- 主要教科の授業中に寝ない。すべて記憶する気構えで授業に臨む。
- 毎日必ず復習をする。(塾へ行ってると思えばできるはず)
以上、ごく当たり前のことですが、これが優良大学合格への王道なのです。